白獅子顕現

「うえーい・・・まさにブログ書こうと思った瞬間にまた地震なんだぜ」
「嫌ですねぇ、本当に・・・」
「あの日以来、冗談抜きで最低でも３日に１回のペースでガタガタ揺れるんだが」
「余震とはいえ油断しないでくださいね」
「まあそれはどうでも良くて」
「いや良くはないでしょうよ」



「コイツだコイツ。想像以上に格好良いし出来も良いぞ」
「え・・・え、HMMライガーゼロ！？」
「うむ、オフ会翌日の日曜日にまたヨドバシに行って買ってきた」
「ちょ、どんだけヨドバシ行けば気が済むんですか・・・てか、昨日の今日で組み上げたんですか！？」
「ああ、日曜は実はほぼコレで費やしてしまっていたという。しかしこれはキットとしてもかなり優秀だ。今までのモデルと比べても抜きん出て頑丈だし、可動範囲も良好、組み立てもかなり楽で値段もリーズナブルという・・・これは、傑作と言っていいんじゃないか？」
「珍しいですね、あなたがHMMをそんなベタ褒めするなんて」
「まあ、コクピット内部の作り込みが無いとかブースターが小さいとか、頭部パーツの噛み合わせがいまいち悪いとか、言いたい事が無いわけでもないが・・・それでも十分感激できるクオリティだ」
「ほうほう」
「ていうか、これと比べるとシールドライガーとかもう欠陥品のレベルだな」
「こら」
「しかし逆に、シールド含む初期の頃にあったバネパーツとか、ブレーキランプ状の意匠をもったパーツが、流れとしてなくなってしまったのはちと寂しいな・・・あの辺のオリジナリティはかなり好きだったんだが」
「なるほど」
「で、兼ねてより俺はこのHMMゼロをベースに改造ゾイドを作る計画があったんだが」
「あら、そうなんですか」
「名を『ゼロ・エクセリオン』と『ゼロ・バルディッシュ』」
「・・・え？」