製作方針

「がんすなー」
「おおっ！？・・・ああ、びっくりした。もう完成してるものかと」
「さすがにねぇよ。バランス確認用のアタリだ。・・・時に、HMMでキット化されてる機体をモデリングするのは、実は今回初めてなんだよな」
「ああ、そう言われればそうですね。マイナーな機体ばっかり作ってるから」
「マイナー言うな」
「しかしこれはもう、HMM以上のハイディテールを期待するしか」
「ねーよ。・・・ここで明確にしておくが、俺がソースとするのはあくまで本家タカトミ版だからな。そこからプロポーションやらディテールやら俺流の解釈を混ぜ込んで、その一環としてHMMやアニメ版も参考にするってのが基本構想だからな」
「見る側からすると、好き嫌いが分かれそうな作り方ですよね」
「まあな。ただ俺としては『せっかく何でもやりたい放題の3DCGなんだから、既にあるものをそのままトレースしても面白くない』ってのが第一にあるんよな」
「ああ、まあ分かります」
「だからいつもゾイドのCGを作る時は、既存の機体であっても、まだ誰も見た事のないものを見せてやりたい、という気概で作業してたりする」
「おお・・・今日はなんか語りますね」
「たまにはいいだろ。・・・あと一応補足しとくが、別にアレンジなしでそのままCG化して作ってる人を否定するとか、そういう意味では決してないからな。ただ俺の考え方として、こういう表現を選んだってだけの話だ。みんなちがって、みんないい、だ」
「そうですね」