未曾有

「帰宅後いつものノリで『揺れたなー』とか書こうと思いつつテレビつけてニュース映像見てたら、そんな次元の話じゃなかったっていう。シャレになってねぇぞこれ。マジでこの世の終わりじゃねえか」
「そんな客観的なセリフが吐けるほどに、あなたに被害はなかったんですね」
「おかげさまで」
「まあ何よりです。東京も結構揺れたのでは？」
「ああ、仕事中にガッツリ揺れた。だが特に実害はなく、２度ほど作業を中断して避難の構えに入った以外は、通常と何一つ変わらず仕事してたという」
「い、いいんだか悪いんだか・・・」
「しかし『立っていられないほどの揺れ』ってのは初体験だったな・・・。怖い怖い。っていうかこれ書いてる最中もテレビからは次々と『地震発生』の速報が流れまくってるんだが・・・ちょっと怖ぇ。一人暮らし怖ぇ」
「用心してくださいね。余震とか」
「てか今日はほぼ絶え間なく微かにユラユラ揺れてた気がする・・・。あ、あとケータイに連絡くれた旧友知人の皆様、本当にありがとうございます。電波状況の関係で即レスできず申し訳ないです。ご覧のように黒燈は怪我もなく全くもって健在です」
「ありがたいですね」
「しかし、だな・・・」
「え、どうしました？」



「帰宅した我が家には甚大な被害が」
「おい今日みたいな記事にまでオチつけるな」